こんにちは。寒かったり暖かかったりが続きます。体調管理にはお気を付けくださいね。
さて今回は虫歯昔話第二弾です。
前回は江戸時代の虫歯治療や入れ歯について書きました。
今回は歯磨きについて書いてみようと思います。
昔々の歯ブラシは歯木と呼ばれていました。
どんなものかというと、字のまま、細い木でした。日本では楊枝と呼ばれていたようです。
楊枝と言われると想像がつきますね。
歯木は奈良時代に仏教と共に日本に伝わったんだそうです。
江戸時代には房楊枝というものがありました。
房楊枝とは柳や杉、竹などで作られた12~18cmほどの棒の先をたたいてつぶし、ブラシ状にしたものです。
今の歯ブラシに似ていますね。
そこにハッカやトウガラシ、丁子などを混ぜ合わせた薬味をつけて磨いていました。
今でいう歯磨き粉といったところでしょうか。
明治時代の初めにアメリカから歯ブラシが伝わり、それが今の歯ブラシの原型になっています。
日本製の第一号はクジラひげに馬の毛を植えた「鯨楊枝」が最初と言われています。
昔の歯事情というと印象的なのが女性のお歯黒なんじゃないでしょうか。
歯黒は明治初期まで長く続く日本女性の習慣でした。
歯が黒く輝いているほど美人でおしゃれ、と言われていて、
楊枝で歯のお手入れをしつつ、植物のタンニンと鉄から作られた溶液を歯に塗っていたそうです。
お歯黒をつけた歯には虫歯は確認されず、
お歯黒を始める前にできた虫歯も進行が抑制されていたことが確認されているそうです。
お歯黒にはむし歯を予防する作用があるばかりでなく、その進行を抑制し、
さらに感覚を鈍らせる作用のあることも認められているんですよ。
歯磨きが奈良時代からあること、お歯黒が予防と抑制の効果があるなんて驚きですね!
歯科治療は予防から。
定期検診やクリーニングは是非行ってくださいね。
口臭予防にもなりますよ。
何かございましたらお気軽にご連絡ください。
秋津駅前歯科クリニック
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