皆さんこんにちは!
いかがお過ごしでしょうか。
本日は「味覚障害」について説明していきたいと思います。
皆さんは「味覚障害」には具体的にどのような症状があるか知っていますか?実際に味覚障害の患者さんからの声を聞くと、「味がしない、食べ物が砂やロウの様になる。食欲がなくなり、食べられなくなる。」といった声が多々あります。つまり、味覚障害は、味が分からないというだけでなく、それに伴って食欲低下・摂食障害が生じてしまうのです。 特に高齢者の味覚障害を持つ患者さんは治療しないで長期間放っておくと、摂食障害から低栄養を引き起こします。低栄養になると、体に力が入らなくなるので、転倒のリスクを招いたり、そこから要介護の危険性につながる恐れもあるのです。これらのような味覚障害によって引き起こされる二次障害は私たちの生活の質を低下させるものでもあるため、重要な問題となります。
では、味覚障害はどのようにして起こるのでしょうか?
私たちは、「味覚伝達路」という食べ物の味を感知する経路によって、食べ物の味や香りを感知します。味覚障害はこの「味覚伝達路」に障害が生じることで発生します。味覚伝達路に障害をきたす原因としては、全身疾患や、薬の副作用がよくしられていますが、実際のところ、まだまだ多岐にわたる原因が存在します。また、唾液の分泌量低下、舌炎、口内炎、舌咬傷は味覚センサーを直接傷つけてしまいます。その他にも、義歯が合わなかったり、歯周病や虫歯、咬み合わせが合わない等も原因の一つになるのです。
それではどうやって味覚障害に対処するのが良いのでしょうか?
味覚障害を防ぎ、改善していくためには、まず口腔内の健康を維持することが大切です。舌や口腔の乾燥を防いだり、歯医者さんに行って口の中を診てもらい歯科医師や衛生士さんに相談してみるのもいいでしょう。
味覚障害によって、食事を楽しめなくなるのはつらいですよね。
ぜひ皆さん一度歯科に来院してみてください。本院でもお待ちしております。