あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
大晦日やお正月はお餅におせち料理に、おいしい食べ物をたくさん食べる機会がありましたね!
そこで今回は「むし歯になるメカニズムとむし歯になりにくいお口の環境」についてお話しさせて頂きます。
飲食をすると、むし歯菌が食べ物の糖分から酸をつくりだし、プラーク(歯垢)が発生します。すると、プラークが歯の表面のエナメル質を溶かし、歯の成分であるカルシウムやリン酸などのイオンが奪われます。これを脱灰と言います。
しかし、しばらくすると、唾液などの働きにより酸が中和され、カルシウムやリン酸が歯の表面に戻ってきます。これを再石灰化といいます。
歯の表面では、脱灰と再石灰化の2つの反応が繰り返して起こっており、この2つのバランスが保たれているかぎりむし歯は発生しません。
しかし、プラークがたくさんついて細菌が繁殖したり砂糖を含んだ食べ物をたくさん食べたりすると、再石灰化が追いつかず、むし歯が進行したりします。
一方で再石灰化のほうが優勢だと、初期のむし歯の場合、進行が止まることがあります。ですが、むし歯菌が歯の奥にまで進行している場合は、いくら再石灰化環境を整えても、病気が回復することがありません。
このような再石灰化が優勢に起こる環境をつくるには、間食の回数を減らし、ダラダラ食べない、砂糖の摂取を抑える、きちんと歯磨きをする、フッ化物を用いてケアをするなど、むし歯にになりにくいお口の環境を日常的につくりだすことが大切です。